概要
顔のぼかし機能は,OpenSpaceのサポートに問い合わせることで有効にすることができます。この機能は,360度ビデオや360度写真に写っている人物のプライバシーを保護するために設計されています。この機能を有効にすると,プロジェクトにアップロードおよび公開された後に,撮影データの顔にぼかしが入ります。
弊社では顔のぼかし処理に機械学習アルゴリズムを使用しており,処理結果の精度は以下に記載のさまざまな要因に依存します。
GDPRに関連する顔のぼかし
OpenSpaceは,データ保護と皆様のプライバシーを非常に深刻に考えており,データ保護法の遵守に努めています。このセクションでは,OpenSpaceの顔ぼかし機能と,お客様との連携で行われる一般データ保護規則(GDPR)遵守に関する情報を提供します。GDPRは,EU全域で一貫したデータ保護規則を定めています。
顔のぼかしとGDPR準拠の詳細:
共同責任: GDPR準拠の原則は,データ管理者(お客様)とOpenSpace(データ処理者)の共同責任です。
OpenSpaceの匿名化,または顔のぼかし処理: 個人を特定できる情報(PII)の収集抑制に役立てるため,お客様はOpenSpaceサポートに問い合わせ,顔ぼかし機能を有効にすることができます。この機能が有効になると,今後の全ての撮影データで顔が検出されます。認識できる顔が検出されると,顔と残りの身体の部分が画像内でぼかされます。これにより,画像内の人物の外見は,平均的な視聴者であれば統計的に認識できないようになります。このプロセスは,一般的な人物の顔の類似度を特定する高度な機械学習アルゴリズムを使用しているため非常に正確ですが,特定の顔や個人を識別するものではなく,検出漏れはゼロではありません。匿名化の目的は,攻撃対象領域を縮小することであり,システムから対象範囲内のデータをすべて排除することではありません。
検出漏れの可能性:顔がぼかされていない場合,通常は画像の歪み,モザイク処理,外科用マスク,その他の顔の障害物などの状況により,顔認識機能が顔を認識できていないことを意味します。これは,人物を検出するために使用している機械学習アルゴリズムの通常の結果です。弊社では,お客様に優れたサービスを提供するために,検出漏れと誤検出の両方を低減するようモデルを調整していますが,そうすることで,統計的には認識できない顔であっても,対象者や環境について知識のある視聴者にとってはぼかしがかかっていないように見え,認識できる場合もあります。
誤検出の可能性:顔が存在しない部分で画像がぼやけている場合,通常は顔認識機能が顔ではないものを顔として誤認したことを意味します。これは,人物を検出するために使用している機械学習アルゴリズムの通常の結果です。繰り返しになりますが,弊社ではお客様に優れたサービスを提供するために,誤検出と検出漏れの両方を減らすようモデルを調整していますが,その際,撮影された画像の一部のものや外見が誤ってぼやけてしまうことがあります。このような場合は,撮影データを1フレーム分だけ前か後に進めて,0.5秒しか離れていない隣のフレームにも同じ誤検出がないかどうかを確認することをお勧めします。ほとんどの場合,撮影データには誤検出のないフレームが存在します。
お客様の責任とベストプラクティス:お客様はデータの被写体から許可を得る責任があります。例えば,お客様は360°写真撮影が行われること,および顔認識の匿名化措置が取られることを通知することができます。また,お客様は画像を撮影する際に,データの被写体からのデータの収集を防止または制限するために,職場にいる人が少ない業務時間外に撮影するなど,対策を講じることもできます。
この情報が,弊社の顔ぼかし機能のエラーと思われるものに関する疑問の解決や,懸念の最小化に役立てば幸いです。
FAQ
OpenSpaceで顔ぼかしが利用できない領域はありますか?
Field NotesにもLidarにも,顔をぼかす機能はありません。
関連記事
OpenSpaceのプライバシーポリシーを確認するには,こちらをクリックしてください。
もし何か他にもご質問がある場合は, support@openspace.ai 宛にOpenSpaceサポートチームまでお問い合わせください。